念仏小僧 犬太郎

色不異空 空不異色 色即是空 空即是色

越前大野

1576年、織田信長の家臣・金森長近が大野盆地が見渡せる亀山に大野城を、その東麓に碁盤目状の城下町を造り始めた。大野市は奥越地方の中心地として栄え、北陸の小京都と呼ばれている。
普通、城下町というと、細い曲がりくねった道が続く、わかりにくい町という感じだが、ここは整然として、古いものが残る、落ち着いた居心地の良い静かな町だ。

●結ステーション
大野散策の基点となるところで、駐車場、トイレ、売店、休憩所などがある。

●御清水
何箇所もある湧水の一つ。
古くは殿様のご用水として使われていたことから、殿様清水とも呼ばれている。

寺町通り。
約20箇寺が並ぶ。
城下町の東端に寺が集められている。
周りを山に囲まれ、東北に開けた地形のため、防御拠点として機能することを期待されたのだろう。

●石灯篭地蔵尊
碁盤目状の町を作る際に基点となったところ。
ここに水縄を埋め、地蔵尊を祀ったと伝えられている。

武家屋敷旧内山家。
家老の旧宅。
敷地も広く、渡り廊下でつながった離れもあり、蔵が三つ、立派な石を使った庭が素晴らしい。

武家屋敷旧田村家。
家老の旧宅。
こちらは質素な感じがする。

越前大野城。
急な階段、坂道を標高差70m上がって、やっと辿り着く。
真夏なら、かなりきつそうだ。
いかにも難攻不落という感じの山城。
いつも思うのだが、大量の石をどうやって持ち上げたのだろうか。