我師親鸞聖人は、9歳で比叡山に上り、29歳で山を下り、
法然上人の下で念仏三昧の生活を送っていたが、
35歳の時に「念仏停止の勅令」により上越に流刑となる。
ここで恵信尼と暮らす。
5年後、赦免されるが42歳までこの地で過ごした後、常陸の国へ移り、
62歳から90歳までは京都で暮らした。
親鸞聖人の足跡を辿ってみたところで、そこに親鸞聖人はいない。
歎異抄の中に垣間見えるだけだ。
●居多ヶ浜●
北陸路を下った親鸞聖人は能生から舟に乗り、
1207年この浜に上陸した。
親鸞聖人上陸。
親鸞聖人の言葉。
「流刑になったおかげで遠くの人にも教えを広めることができる。
念仏を教えてくれた法然上人ありがとうございます。」
親鸞聖人。
●居多神社●
上越に上陸した親鸞聖人は最初にこの神社に参拝し、
「すえ遠く法を守らせ居多の神 弥陀と衆生のあらん限りは」と詠んだ。
片葉の芦。
親鸞聖人が当社に参拝し念じたところ、
一夜で境内の芦が片葉になったと伝えられている。
●五智国分寺●
奈良時代創建、天台宗安国山華蔵院国分寺。
本尊は、大日、薬師、宝生、阿弥陀、釈迦のの五智如来。
本尊が五智如来なので五智国分寺と呼ばれる。
親鸞聖人が最初の1年を過ごした竹之内草庵があった所。
大日如来。
竹之内草庵。
この建物は後年に建立されたもの。
かつての草庵は、竹林に囲まれていたので竹之内草庵と呼ばれた。
親鸞聖人坐像。
常陸の国へ旅立たれる際に、別れを惜しむ者たちを思い、
鏡ヶ池に自らの姿を映して彫り、この地に残したそうだ。
養爺清水:ようやしみず。
親鸞聖人が生活用水や硯水などに使用していた。
●国府別院●
浄土真宗本願寺派本願寺国府別院。
竹之内草庵から移り住んだ竹ヶ前草庵があったとされる所。
この草庵で地元の豪族の娘・恵信尼と暮らしていたらしい。
恵信尼。
●浄興寺●
浄土真宗浄興寺派歓喜踊躍山浄興寺。
常陸国の親鸞ゆかりの寺が移って来たもの。
太子堂。
本尊:阿弥陀如来。
親鸞聖人本廟。