安居寺
718年、善無畏三蔵創建、真言宗弥勒山安居寺(あんごじ)。
安居とは、外に出ず寺院に籠って修行すること。
本尊は聖観世音菩薩。
善無畏三蔵が聖域を創り、行基が伽藍を整備したといわれる。
善無畏三蔵はインドの高僧だが、81歳で富山まで来たとは考えられない。
この由緒は他の寺にもあり、善無畏三蔵の高徳に与ろうとしたものだろう。
立山寺は眼目(さっか)にあるが眼目山(がんもくざん)、
安居寺は安居(やっすい)にあるが安居寺(あんごじ)。
もっと分かり易くならないのだろうか。
観音堂。
1766年建立。
本尊の聖観世音菩薩像を安置するための堂。
鰐口。
1659年作製。
鰐口とは、清らかな音を鳴らして本尊に捧げ、誓願成就を祈念するもの。
木造見返阿弥陀如来立像。