富山市大山歴史民俗資料館において、
「播隆 −信仰登山に生きた生涯と川内道場再興−」
展が開かれている。
播隆上人は、
1786年、
熊野川ダムの上流にあった旧河内村に農家の次男として生れた。
1804年、19才で富山を離れ、
浄土宗の僧侶となって京都、大阪で修業を重ね、
信仰のため厳しい山々へ登り、美濃や飛騨などで布教活動を続けた。
1823年、100年間途絶えていた笠ヶ岳を再興。
1828年、槍ヶ岳の初登頂に成功し、開山した。
1840年、美濃加茂市で没す。
南無阿弥陀仏:播隆書。
富山市大山歴史民俗資料館。
笠ヶ岳再興。
銅製厨子入り阿弥陀如来像:笠ヶ岳山頂に安置したもの。
加多賀嶽再興記:笠ヶ岳再興の経緯を記したもの。
槍ヶ岳開山。
信州槍ヶ嶽畧縁起。
槍ヶ岳登頂喜びの手紙。
道場許容文書。
川内道場再興。
生家(中村家)は浄土真宗道場だったが、数代前から廃止されていた。
播隆上人は生涯、生家に戻ることはなかった。