寝不足から来る体力低下、滴り落ちる汗による衰弱、何より午後から天気が崩れる。
このような日帰り組にとっては厳しい季節となってきた。
よほど天気が安定しないと遠くへは行けない。
今日は猛暑日、午後から暑くなり、犬の天敵雷雲が発生するかもしれないので、午前中に完了しそうな山を選んだ。
ところが、まだ６時前なのに上市町では既に３０℃、焦った。
立山川に架かる木の橋を渡った所に駐車。
２年前の教訓を生かし、ストック無しの皮手袋のみで行く。
歩行距離７ｋｍ、高低差１０７０ｍ、上り２：４０、下り２：００。
今日出会った登山者１人。
５時５０分、何の標識もない東小糸谷登山口出発。
しばらく中山へ向かう遊歩道が続く。
６時３０分、中山との分岐１１３０ｍを左折。
もちろん標識はない。
ここからは、ひたすら両手両足を使って、笹や草など、掴める物は何でも掴んでよじ登って行く。
最近草刈がされたようで、昔みたいに潅木や笹がチクチクしない。
スギの木に根付いたリョウブ。
１６００ｍまでは何も見えない潅木の中をただ登るのみ。
そこからは所々緩くなるが、その分、傾斜の強い所はより強くなり、幾つもの偽ピークが現れ、やはりただ登るのみ。
ここの唯一の救いは距離が短いことだが、何回ＧＰＳを見ても距離が縮まらない。
８時３０分、頂上、２ｍ×２ｍぐらいしかなく狭い。
剣岳は雲の中。
大猫山、毛勝三山、ブナクラ谷。
大日岳。
大日小屋が見える。
８時４０分、下山開始。
笹の上は滑るので、腰を低くし、何かに掴まっていないと危険。
間違っても刈り払った枝や笹に掴まらないように。
アカモノ。
イワカガミ。
マイズルソウ。
荒削りの道がいつまでも続く。
１０時１０分、中山との分岐通過。
ここからはのんびりと。
沢を３回横断する。
支沢の水を飲んだが、とても冷たくおいしかった。
ミゾホオズキ。
１０時４０分、下山。
馬場島荘が見える。
ブナクラ谷へ行く白萩川ゲートは閉まっていた。
アルプスの湯６００円へ。
