金沢ミュージアム
金沢の文化は加賀百万石の財力に物を言わせて開花した。
大藩かつ外様であった加賀藩は、
何かあれば取り潰そうとする幕府の厳しい監視の目をかわすため、
歴代藩主が文化政策に注力して伝統文化を築いた。
それらは今も受け継がれるとともに、
新しい文化も生み出していく。
●金沢卯辰山工芸工房●
金沢の優れた伝統工芸の継承発展と文化振興を図るため設立された。
工芸家の育成、工芸資料の展示、市民の工芸への参加を通し、
工芸を中心とする文化の継承発展に努めている。
●金沢市立安江金箔工芸館●
日本で生産される金箔のほとんどは金沢で作られている。
当館は金箔職人であった安江孝明が、
「金箔職人の誇りとその証」を後世に残したいとの思いから、
私財を投じて金箔にちなむ美術品や道具類を収集し、
展示したことが始まりとなっている。
現在では金箔製造道具、工程見本、美術工芸作品を展示している。
●金沢文芸館●
金沢の文芸活動の拠点・発信基地となるべく開設された。
2階は金沢に移住して直木賞を受賞し、
金沢を舞台とした「朱鷺の墓」や「内灘婦人」などを書いた、
五木寛之の「金沢五木寛之文庫」となっている。
●金沢市立中村記念美術館●
金沢で酒造業を営んだ実業家で茶人の中村栄俊が収集した、
茶道具、古九谷、加賀蒔絵などの名品を展示している。
●金沢能楽美術館●
加賀宝生といわれる宝生流の能楽に伝わる、
貴重な能面や能装束を収蔵展示している。
●金沢市老舗記念館●
藩政時代からの薬種商の建物を保存し、
伝統的町民文化に関する資料を展示している。
おえの間。
「おえ」とは土間から一段上がった「御上(おんうえ)」がなまったもの。
●前田土佐守家資料館●
前田土佐守家は前田利家の次男・利政を家祖とする。
当家所蔵の資料を保管・展示している。