1965年、五木寛之は奥さんの故郷である金沢へ移住し、
小立野の東山荘というアパートに住み執筆活動を始めた。
そして、1967年、「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞を受賞する。
以後、1969年まで金沢に居住した。
金沢が舞台の小説は、
「朱鷺の墓」などがあるが、「内灘夫人」もその一つである。
「内灘闘争によって結ばれた夫婦だが、
やがて夫は企業戦士に変わってしまう。
一方、夫人は当時の情熱が忘れられない。
夫と別れて内灘のアカシア団地にあるスーパーで働き、
新しい道を歩き始める。」
というストーリーだったような気がする。
米軍試射場射撃指揮所。