昆布巻や赤皮巻でおなじみの「梅かま」が、
蒲鉾の歴史、味と技を紹介している。
●「かまぼこ」とは●
かまぼこの起源は、260年頃、神功皇后が旅の道すがらに、
魚肉のすり潰したものを矛(ほこ)の先に塗りつけ、
焼いて食べたのが始まりらしい。
その形が蒲(がま)の穂に似ていることから、
蒲(がま)矛(ほこ)となり、
それが訛って「かまぼこ」になったとされている。
●富山の「かまぼこ」はなぜ巻いてあるのか●
一般的には、かまぼこは、板の上に身がのっているものだが、
富山のかまぼこは、昆布や赤皮で巻き上げられている。
これは、江戸時代後期から明治時代中期にかけて、
富山が北前船の主要中継地であったため、
北海道の昆布の集散地となり、
昆布の食文化が根付いたことに由来する。
昆布にかまぼこのすり身をのせ、
昆布の味が均等にゆきわたる様に渦巻状に巻き上げたためだ。
●「かまぼこ」の材料
アメリカやロシアのスケソウダラ、アルゼンチンの南ダラ、
ニュージーランドのホキ、マレーシアのグチ、
タイのキントキダイやイトヨリダイなどの冷凍すり身に、
富山県の特徴と味を吟味するため、
トビ魚やシイラ、ニギス等近海ものを混合して使用し、
より一層の美味しさを追求している。
●展示ゾーン●
今昔の製法、伝統の道具などを展示している。
●味わいゾーン●
梅かまブランドのかまぼこ販売コーナー。
●細工かまぼこ見学ゾーン●
昔から伝わる手づくりかまぼこの技を実演している。