石川県加賀市橋立町イ乙1−1。
北前舟の船主として財を成した酒谷家の建物。
現在の建物は1876年に建てられたもので、
オエと呼ばれる30畳の大広間は八寸角の欅材をはじめ、
太い松材の梁、秋田杉の一枚板の大戸など贅を尽くして造られており、
当時の酒谷家の繁栄ぶりを感じさせる。
部屋数も多く、大広間以外に17室、
土蔵、物置が8棟、便所2箇所、浴室2箇所が設けられている。
北前船の船主達。
橋立の酒谷家は、岩瀬の森家、馬場家、伏木の堀田家などと肩を並べる。
奥座敷。
橋立では、船主が航海から帰って家にいる冬に使われる大きな仏壇と、
留守になる夏に使われる小さな仏壇を並べて置く習慣があるそうだ。