置県130年
富山県公文書館において、
富山県が誕生して130年を迎え、
富山県の発展に大きな影響を与えた出来事、
郷土の発展のための先人たちの努力の足跡などを、
展示・解説した「置県130年記念特別企画展」が開催されている。
富山県域の変遷。
富山藩と富山県(富山県立図書館「十万石富山御領図」より作製)。
富山城の変遷(富山県立図書館「越中富山御城下絵図」などから作製)。
初代県令に元長州藩士の国重正文が就任。
神通川改修。
富山市においてネックだったのは、
神通川が中心部を湾曲して流れていたためよく氾濫したことだ。
明治時代になり、
オランダから招いた土木技師ヨハネス・デ・レーケの提案を受け、
1901年から1903年にかけて、
現在の富山大橋から富山北大橋にわたる、
洪水時の余水吐水路を開削する工事が行われた。
その後、余水吐水路が本流となり、
1914年に神通川は完全に直線化され、
元の神通川は廃川地となった。
この廃川地は富岩運河の掘削土によって埋め立てられ、
現在は県庁や市役所、市総合体育館などが建って様変わりしているが、
松川や松川と合流後のいたち川がその痕跡である。
1913年、一府八県連合共進会。
現・富山いずみ高校敷地を主会場に開催された。
伏木港修築完成、北陸本線全通を富山県発展の機会ととらえ、
県内外にアピールするために開催されたもの。
参加した府県は、
東京府と新潟・栃木・群馬・岐阜・石川・福井・滋賀。
パンフレットのデザインは、楓、鳳凰、鯛、千鳥。
1936年、富山県観光交通鳥瞰図。
1954年、富山産業大博覧会。
戦後復興を記念して富山城址で開催され、
この時、実際にはなかった模擬天守閣が建てられた。