念仏小僧 犬太郎

色不異空 空不異色 色即是空 空即是色

能登半島

能登半島は広大だ。
どれだけ走っても尽きることがない。
奥が深く、その全貌を見極めようと思えば相当の時間が必要となる。


●輪島朝市●

輪島の朝市は平安時代から行われていたという。
神社の祭礼日などに生産物を持ち寄って、
物々交換しあっていたのが市の始まりだといわれている。
室町時代には毎月4と9の付く日に市が開催されるようになり、
明治時代には毎日、市が立つようになって今に至っている。
輪島朝市は、
通称「朝市通り」と呼ばれる約360mの商店街でほぼ毎朝行われ、
今では200以上の露店が立ち並び、たくさんの客が訪れている。
輪島朝市の営業権利は、朝市組合に加入しなくてはならず、
この営業権利は先祖代々引き継がれており、
誰でも自由に朝市で店を出すことは出来ない様になっている。


●白米千枚田

面積1.8ha・高低差57mの中に1004枚の田んぼが広がる。
一番小さな田んぼは50cm×52cm。
1600年代初頭から造られてきた。
千枚田は「狭い田」に由来するという説もある。


●時国家●

平安時代末期、平家は壇ノ浦の合戦で源義経率いる源氏軍勢に破れた。
平家の武将平時忠能登珠洲に流され、その後この地に移り、
時忠の子・時国の代より当地で農耕を営み、時国村を成した。
1634年、第13代藤佐衛門時保は時国家を二家に分立し、
本家・上時国家は、
天領南時国村の大庄屋となり、
分家・時国家は、
加賀藩領西時国村の肝煎りや塩吟味役、山廻役などを歴任した。
上時国家は1831年頃に建てられ、
時国家は江戸時代中期に建てられたと推定される。

 〇時国家〇

 〇上時国家〇


●揚げ浜式塩田●

能登地方では1596年に塩づくりが始まった。
ここは日本で唯一、
「揚げ浜式」と呼ばれる500年前とほとんど同じ方法で、
ミネラル豊富な天然塩が作られている。
塩田とは、塩を作るための土地で、岩盤の上に粘土を敷き固め、
その上に砂をかぶせてある。
揚げ浜式とは、人力で海水をくみ揚げ、塩田に撒布する製塩法である。


●禄剛埼灯台

能登半島の最先端の海抜47mの断崖上にあるため、
海から昇る朝日と、海に沈む夕陽が同じ場所で見られる。
イギリス人技師が設計し、
フランス製不動レンズを使用したドーム型灯台
明暗光を電気の点滅によらず、
遮蔽板回転で行う方式は全国唯一のものである。
1883年設置、1940年電化、1963年自動化。


●見附島●

弘法大師佐渡から珠洲へ渡るときに、
最初に「見つけた」ので、こう名付けられたといわれる。
また島のかたちが軍艦に似ているので軍艦島とも呼ばれる。



●ツインブリッジのと●

七尾市能登島を結ぶ全長620mの橋。
1999年に開通した。


のとじま水族館

能登半島近海の魚を中心に約500種4万点の生物を飼育している。
イルカ・アシカショーをはじめ、ラッコのお食事、ペンギンのお散歩、
マダイの音と光のファンタジアなどのイベントがある。
エサやり体験やイルカなどの生きものとのふれあいもできる。


能登島大橋

七尾市能登島を結ぶ全長1,050mの大橋。
1982年に開通した。