永平寺
1244年、道元創建、曹洞宗吉祥山永平寺。
本尊は釈迦如来。
道元の言葉「只管打座(しかんだざ)」。
禅宗の寺院には三門があるが三解脱門ともいわれ、
空門、無相門、無願門の三境地を経て仏国土へ至る門。
ああでもない、こうでもないと、小うるさい。
つべこべ言わず、ただ黙って座り、仏になれという有難い言葉。
道元年表
1200年 生。
1214年 比叡山延暦寺。
1217年 建仁寺。
1223年 渡宋。
1228年 帰国。
1233年 京都伏見に興聖寺を建立。
1243年 旧仏教勢力の迫害により京を離れ越前に向かう。
1244年 現在地に傘松峰大佛寺を建立。
1246年 吉祥山永平寺に改める。
1253年 没。
これぐらい有名で観光客の多い寺になると、
入れない部分や、隠してある部分も多く、有難味に欠ける。
門前町。
永平寺川。
正門・龍門。
海中に龍門という所があり、魚はこの門を潜ると龍になるという。
修行僧もこの門を潜れば必ず仏となる。
杓底一残水(しゃくていのいちざんすい)
汲流千億人(ながれをくむせんおくのひと)
柄杓の底に残った僅かな水も無駄にしてはなりません。
元の川に戻しなさい。
下流では多くの人がその水を飲んで生活しているのです。
この気持ちを持つたくさんの人々がこの門を潜って行く。
円通門。
修行僧つまり頭を円めた人が通る門という意味だろうか。
傘松閣。
1930年建立。
222畳敷の大広間の230枚の天井画は、
川合玉堂、伊藤深水など144名の画家によって描かれた。
舎利殿:納骨堂。
納経塔。
1996年建立。
写経を100万巻納められるという。
山門。
1749年建立。
階下には四天王像、階上には釈迦如来像、五百羅漢像などを安置する。
釈迦如来。
光明蔵。
1930年建立。
298畳の大広間で貫首が公式に檀信徒などと相見する。
白山水。
法堂から承陽殿へ行く廻廊の途中にあり、道元禅師にお供えする水。
承陽殿。
1881年建立。
奥に道元の墓がある。