慈雲妙意創建、臨済宗摩頂山国泰寺。
1296年 慈雲妙意は二上山の摩頂山近辺に草庵を結び座禅に励んだ。
1304年 和歌山の法燈国師の下で大悟し、二上山の草庵を改め、
摩頂山東松寺を創建。
1328年 後醍醐天皇から「護国摩頂巨山国泰仁王萬年禅寺」
の勅額を賜り、国泰寺に改名する。
1585年 現在地に移転。
1686年 大方丈が建設され、1700年代に現在の伽藍となる。
三蔵法師は、西方の天竺に仏典を求めて旅立つ時、松の頭を撫でながら、
「私が西に向かっている時は西に枝を伸ばし、
目的を果たして東に帰る時は東に枝を伸ばして弟子に知らせてくれ」
と頼んで出発した。
摩頂とは頭を撫でることを意味し、摩頂山東松寺と名付けた。
勅使門。
天皇の使者が出入りする門。
観音堂。
1967年建立。
月泉庭。
慈雲妙意が最期に残した言葉、
「天に月あり、地に泉あり」に由来する名前だろう。
石は二上山の砂岩、砂は京都の白川砂、つくばいの青石は滋賀の永源寺石。
利生塔。
1984年建立。
足利尊氏は後醍醐天皇、戦没者などを弔うため、
国ごとに安国寺と利生塔を建てた。
越中では国泰寺が安国寺に指定された。