登山口まで遠かったが、その先はもっと遠かった。
和佐府のバリケードを突破し、飛越トンネルの駐車場に車を停める。
稜線に上がると比較的早い段階から雪が現れたが、夏道はぬかるみらしいので、雪の方が良かったのだろう。
有名な避難小屋への標識があったが、立ち寄る余裕が無かった。
避難小屋までの尾根も広く、ルート不明瞭だが、そこから上の尾根は木もまばらな広大な斜面で、何処を歩いているのか良く分からない。
たとえGPSを持っていても天気の悪い日に歩くのは怖くてできない。
2200mからアイゼンを着けたが、雪はズボズボで、危険な所は無い。
歩行距離20km、高低差1210m、上り5:20、下り3:50。
今日出会った登山者9人。
ところで2004年のGW、北ノ俣岳と赤木岳との鞍部で疲労凍死した人が見付かった。
甲斐犬の弥助(雌)は悪天候の中、4日間主人の遺体を護り、遺体が富山県警のヘリコプターに収容されたのを見届けた後、13km離れた登山口の車まで5時間で戻った。
犬事とは思えない、有難う、ご苦労さん、元気でやってるかい。
頂上から薬師岳。
槍ヶ岳。
笠ヶ岳。